中学校社会科教師Pikaryaの記録

中学校社会科教師4年目。「自由と自治」がモットー。学びのポートフォリオとしてのブログ。ホームページはこちら。https://www2.hp-ez.com/hp/bunburyodo/page1

EDUTRIP in 関東 を終えての振り返り

最近、更新がストップしてしまっていました。

 

インプットはしていたのだけれども、アウトプットまで情熱を繋げることができず。。

 

休息期間という感じでした。

 

そんな中、勤務校の体育祭が終わったタイミングで、9月11日〜13日の三日間で、教育の世界を中心に回ることができる武田緑さんが企画のEDUTRIPin関東があるということを発見。

 

参加しなかったら絶対に後悔する!と思い、即断で決意。学校に、「3日間休ませてください」とお願いしたところ、勉強のためなら行ってきな、と快く送り出してくれました。奥さんに「どうしても行かせて!」と相談したところ、いってらっしゃいと優しく送り出してくれました。ありがたい。

 

ということで、EDUTRIPの振り返りから、ブログを再スタートしていきたいと思います。

 

シューレ大学

 

シューレ大学について | シューレ大学 Shure University

 

母体は、東京シューレという不登校生徒を中心に対応するフリースクールです。

 

フリースクール東京シューレ

 

 

オルタナティブな大学のため、大卒の資格を得られる大学ではありません。

ただ、実施していることは、とっても魅力的!

 

入学しても、決められたカリキュラムはありません。自分で学びたいことを学び、1年に1度、学びの成果を全体に発表します。

 

学び方も多様。一人で探究しても、対話を繰り返しても、何でもOK。

 

必要に応じて手助けしてくれるアドバイザーも多様。平田オリザさんや上野千鶴子さんの名前があるなんて、スゲー。

 

卒業の年度も決まっていません。自分が、この大学では十分学んだ、と思ったタイミングが卒業の年。

 

探究したいことを探究できる。素敵な学びの場だなぁ、と思いました。

 

しかも、その学びを一気に深いものにしているのが、シューレ大学の方々の自己探究の深さ。

 

不登校経験者の方が多いというのもあると思うのだけれども、自己探究への切実さやエネルギーがすごい。皆が本気。そして、その探究を、誰もバカにしない。だから、安心して、自分をさらけ出し、探究していける。

 

そして、自分を見つめ直せたからこそ、自分から始まる探究も本物になっている。

 

そんな風に自分は捉えました。素敵すぎる環境。何らかの形で、今後も繋がれたら嬉しいなぁ、なんて思っています。

 

千代田区麹町中学校

 

ホームページはこちら。

 

千代田区立麹町中学校-トップページ

 

固定担任制の廃止、宿題の撤廃、などなど、一般の公立中では当たり前とされている数々の取り組みを見直し、新たな改革を打ち出していることで有名な学校です。

 

工藤校長先生のお話を2時間以上伺えました。

 

工藤校長の実践はこちら。

 

 

工藤校長が何度も何度も強調していたのは、最上位の目的から考えるということ。 

 

現在の学校は、目的が手段に成り代わってしまっていることが非常に多いとの指摘。例えば、宿題を出させることが目的化してしまっていたり、作文を書かせることが目的化してしまっていたり、修学旅行に行くことが目的化してしまっていたり。

 

しかし、それは、教育の大目標からしたら、手段でしかない。

 

じゃあ、目的とは何か?

 

工藤校長は、「学校は、人が社会で生きて行くためのコミュニケーションや経済活動を学ぶ場である」と定義していた。

 

その大目標に照らして考えたら、学校現場の多くの実践は見直されなければいけないのではないか、という主張。そして、口で言うだけではなくて、ガンガン実践してしまうという男前さ。

 

上記で紹介した記事。ぜひ、読んでみてください。勇気が出てきます。

 

 ③ 湘南サドベリースクール

 

今回の旅で一番行ってみたかった場所。

 

湘南サドベリースクール

 

自分は、もともとサドベリースクールのことは知っていました。しかし、それは本から得た知識だけ。

 

notatsu0621.hatenablog.com

 

伺って感じたことは、徹底されているなぁ、ということ。

 

子どもとスタッフの間に権威性がない。対等。もちろん、敬語は使っていない。でも、バカにもしていない。

 

公教育では、敬語を使っていないとなめられていると感じる。サドベリーでは、そんな感じは全くしない。だって、上下関係が存在しないんだから。

 

じゃあ、子どもたちは敬語を使えないのか?と言えばそんなことはない。自分たちには、敬語を使って対応しているんだよね。 

 

関係性をしっかり見極めながら対応しているんですよね。素敵です。

 

 サドベリーの理念に当てはめれば

 

スクールにいっても、基本的には何をしても良い。ずーとゲームをしていてもOK。

 

「ずっとゲームをしていても、それも学びって捉えるの?そもそも学びという概念がないの?」

 

とか。

 

話し合いに参加するかどうかも、その子達の意志に任される。

 

「話し合い中遠くでゲームしてて話を聞いていなくても評決には参加する。それって民主主義?」

 

とか。

 

サドベリーでは、何を学ぶ、と決められたものは何もない。

 

「学びの世界が、各サドベリーの環境要因に大きく依存しないのか?」

 

とか、終わってみると疑問がたくさん湧いてきて、その疑問は、未来の先生展にいらしていた八ヶ岳サドベリーのスタッフと生徒さんに、なるほどぉ、と納得する答えを頂きました。

 

それは次の記事に。

 

大人数でおしかけた中で内部を見せて頂いたスタッフと生徒のみなさんに感謝したいです。

 

一般社団法人「そっか」

 

逗子にある豊かな山や海などの自然。

その自然と豊かに触れ合える機会を子どもたちへのコンテンツを中心に、地域全体に広げる取り組みをなされている。

 

ホームページはこちら!

 

SOKKA | 逗子の森里川海を舞台に、大人も子どもも皆で一緒に遊びと暮らしをつくる地縁コミュニティー

 

説明を聞いた時から、めちゃくちゃ素敵だなぁ、と思った!

 

地域のリソースを活用し、豊かな自然に触れ合える機会がたくさんある点

 

地域の大人と子どもたちが触れ合い、本物の体験をできる機会がたくさんある点

 

大人たちが、本気で楽しんじゃっている点

 

逗子への押し付けがましくない、自然な愛情が感じられる点

 

こんな場があるなら逗子に移住したい!と思えた。

 

中々地域の人間関係って、今の時代は閉ざされがち。

 

だからこそ、こんな場が、各町に生まれれば、皆豊かに暮らしていけるだろうなぁ。

 

この旅では、そっかが主催する小学生を対象としたとびうおクラブに参加させて頂きました。

 

浜辺で鬼ごっこをしたり、海の中でサップをしたり、シーカヤックを漕いだり、海中ばすけをしたり、体を動かしまくった約2時間。

 

楽しい時間でした!

 

ありがとうございました。

 

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

 

飯能市にある無料で入れるムーミン谷をモデルにした公園です。

 

www.city.hanno.lg.jp

 

ステキな家はいくつかあるけど、何か遊具があるかと言えば、特にない。

 

遊びは自分たちが作り出すって感じ。

 

そして、それが良いなぁって。

 

今の時代って、遊びが与えられすぎている。

 

遊園地にしても、TVやゲームにしても、コンテンツが先に与えられ、子どもたちが自分で工夫して遊びを作り出すってことがあまりなくなってきてる。

 

自分たちで自由に遊びを作り出せるように、という発想。

 

素敵だなぁ。もう少し大きくなったら、子どもを連れて来よう。

 

一点気になったのは、無料で収入がないのにも関わらず、年間1800万円の維持費がかかるということ。市民の税金がそこに投入されている。

 

飯能市は消滅可能性都市に挙げられている自治体。

 

そんな自治体にとっては、この公園は、内実では大きな負債なんじゃないかなぁ。

 

無料というのはムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンさんの想いを反映しているからとのこと。

 

ステキな理念。ただ、理念だけで今後もたちゆくのか。

 

年間、20万人の来訪者が来ると言っていた。

 

1人100円でも2000万円。

 

小中学生以下は無料にするとかすれば、理念は維持されるのではないかなぁ。

 

せっかくステキな公園なので持続可能性は保持して欲しいと思いました。

 

自由の森学園中学校・高等学校

 

最後は自由の森。略して自森。

 

www.jiyunomori.ac.jp

 

学びとは競争ではないとの理念のもと、テストは廃止。納得できないルールは作らないという理念のもと制服はなし。

 

アンチ公立という感じの学校ですね。

 

雰囲気は、好きです。

 

いたるところに、子どもたちの自由が保障されている。 理念にも、学園の雰囲気にも、自分はシンパシーを感じます。

 

また、教科へのこだわりが強いのがこの学校の特色かなぁ。

 

だからこそ、教科の枠組みが大きく尊重されている。

 

そこは良くも悪くもだと思う。

 

良くも、については、教師の専門性が非常に高いのだろうなぁって。

 

自分が見させて頂いた世界史の授業は、それはもうすごかった!

 

悪くもは、許可を頂いていないので書けないので、直接話す機会があればその時に。

 

あと、学食が美味しかった!

 

⑦振り返り

 

実は、今回の旅。

 

自分の教育に対するバイアスが明らかになった旅でもありました。

 

自分は現場の実践者ということもあるので、教育現場を見る度に

「自分だったら、これは実践していく。自分だったら実践しない」

という、自分の実践を中心に見ることがあります。

 

でも、一緒に行った方は多様で

「合う合わないはあると思うし、自分もあまり納得はできていないけれども、多様な選択肢になるから、この学校はあって良いと思う」

などなど、俯瞰して教育を見られている方も多くって

 

自分の視点って、実は非常に狭かったんだなぁ、と感じさせられたんですよね。

 

振り返りの時にその点に気づかせていただいて、振り返りの大切さを痛感した出来事でした。

 

実際に6つ回って感じたのは、自分の教育に対するテーマ。

 

自由と自治

 

がずっと、最大の自分の教育テーマだと思っていました。

 

でも、色々回ってみると、今心の中に残っているのは

 

主体性

 

言い換えれば、情熱を向けられるかどうか。没頭できるかどうか。

主体性って何?

自分がやりたいことにチャレンジするのが主体的?

でも、自分がやりたいことだけやってても、なんとなくTVをしてゲームをしているだけの時間って、主体的と言えるの?

外部から与えられたチャレンジの中から没頭していく時ってある。それは主体的じゃないか。

うーん、まだまだ整理がついていない。

 

でも自分は、子どもたちの主体性を大切にしたいのだと思いまうs。

だから、自由に自分の学ぶ内容や学び方を選択できることが大切だと考えるし、みんなで話し合ってルールを決めていく自治的な環境が大切だと考えます。でも、主体的になれれば、外部プロジェクトでも全然問題ないと思います。

 

ってことは、主体性って、自分にとっては、自由や自治の上位概念なのか?

 

と考えると、何かそれも納得がいかぬ。

 

自由と自由の相互承認

 

もう一回、苫野さんの本を読んでみよう。

 

そして、自分には塾考の時間が足りないなぁ。もっともっと考えてみよう。

 

最後に。

 

やっぱり実際の教育現場を見てみるってことはめちゃくちゃ大切だなぁ、と思いました。

 

自分は、自由と自治という言葉に惹かれすぎているきらいがある。でも、サドベリーや自由の森を見て、良いなぁと感じた部分はたくさんあったけど、違和感もあって。その違和感を大切にしたい。

 

本だけでは、違和感は感じられなかった。肌でその場を見ることができたことは、本当に幸せでした。

 

思い切って、エイヤッ、と参加して良かったです。