中学校社会科教師Pikaryaの記録

中学校社会科教師4年目。「自由と自治」がモットー。学びのポートフォリオとしてのブログ。ホームページはこちら。https://www2.hp-ez.com/hp/bunburyodo/page1

安心感を形成するために【全員と自己紹介】

学級開きから2日目。人間関係を広げ、安心感のある学級にしよう、という目標のもと、全員と自己紹介を実践しました。 

 

 

1 自己紹介の記入(朝自習に実施)

自己紹介として、「好きな◯◯(いくつでもOK)」「私の弱点」「3年生になって楽しみなこと」「3年生になって不安なこと」の「4つの窓」を用意し、記入。

 

2 自己紹介の方法と意義のインストラクション

方法

名簿を持ってできるだけたくさんのクラスメイトと自己紹介をしていこう。目標は15人以上を目指そうね。

意義

昨日、義務教育最後の年である今年は、いろんなことにチャレンジしていってほしい、そして、チャレンジしていくためには、安心した場所が必要で、全員が安心感を感じられるクラスにしていってほしいという願いを話しました。今日は、その安心感を皆で作っていくための、第一ステップです。知らない人・話したことのない人がたくさんいる場所って緊張しない?そんな経験ある?(ペアトーク逆に、周りが話したことのある人がたくさんいると安心するじゃん?クラスも一緒だよね。というわけで、できるだけたくさんの人と繋がって、皆が安心できるクラスにしていこうね。

意識すること

もし、チャレンジできる人は、「話したことなかったなぁ」「久々に話すなぁ」というクラスメイトに声をかけるチャレンジをしてほしいなぁ。異性にも、どんどん声をかけにいけたらいいね

例えば、「セカオワが好きです!」って言ったあと、「マジで?ないわ…」とか言われたらどう思う?嫌な気持ちにならない?せっかくの自己紹介。お互いが、嬉しくなるような関わりができるといいね。「そうなんだ!どこが好きなの?」という興味。「いいね!私も!」みたいな共感。そんな関わりを目指そう

それでは、自己紹介を始めます。最初だけ自己紹介する相手を決めます。最初は隣の人。では始めます。よーい、はじめ。

 

インストラクションはこんな感じ。いつもよりも、丁寧に行ったと思っています。ここは、笑顔で穏やかに進めたつもりです。どの程度、生徒に腹落ちしたか。生徒の表情から見とれるほどの力量は自分にはないなぁって、まだまだ思います。本当は交流人数の目標の決定や安心感をどう築くか?という部分も、生徒と対話しながら決めていけば良かったなぁと、終わってから思いました。

 

3 展開

名簿を持って、ずっと自己紹介。全員との交流を達成した生徒も10人ほどいました。

 

自分は、自己紹介には参加せずに、側からニコニコ見ていました。その理由は授業中には明確に意識していませんでしたが、振り返ると4点あったように思います。

 

① 一人の子が繋がれるように配慮する

 社会科の授業で意見の自由交流を求めるフリーディベートという活動があるのですが、「そういうのは私は苦手。できればやりたくないです」と書いてきたことがある女の子が特に気になっていました。他にも、あまり周囲と関係を築こうとしない子が、3人ほどいるクラス。計4人がどう動くかを見ていたように思います。今回の活動は、自己紹介をしあうという、交流を強制する活動であったため、自由交流が苦手な4人の様子を見て、必要であれば、他の子に声かけにいってもらうつもりで見ていました。人間関係を広げるのが得意な数名の子に、「あの子が今困ってるから、声かけてもらえたら助かるなぁ」「あそこの集まりに風穴あけてほしい!」と意図的に交流を誘導する声かけを、たまに入れていました。

 

② 素敵なチャレンジを見つける

 いつもは交流しないクラスメイトに自分から声かけにいけた二人の子。男子から女子にすぐに交流にいけた子。女子から男子に、最初に交流しにいけた子。自分がいつも所属していないグループに声をかけにいけた子。そんなチャレンジができている子を見つけるため、フワっと見ていました。「ありがとう」「助かるよ」「凄いねぇ」なんて、個別で声かけをしていました。最後の振り返りでも、紹介しました。

 

③ 人間関係を見取る

 クラスでの人間関係を見取りたいという思いがありました。この二人は離れられないなぁ、彼は一人でガンガン声かけできるなぁ、とか、そんなところを見ていました。

 

④ ファシリテート

たまに、生徒が持っている名簿を見せてもらいながら、「あそこの集団にチャレンジしていけたらいいね」なんて、声かけするのが多かったように思います。

 

以上のことを行っていました。あとは、ニコニコ見ていただけかなぁと思います。今思えば、上記のことを意識的に行えていたら良かったなぁと。あとは、生徒個々と自分が繋がることができる時間でもあったのかなぁと思います。そういった時間の使い方はできていなかったため、反省です。名簿は、交流の促進剤として高い機能度を保っていたように思います。普段話さない人と話す必要性を持たせるツールになったなぁって。このクラスの空気を作る複数の男子は、少々女子を意識しすぎるなぁって。「女子、怖いんですよ」とかね。「自分から交流に行くのは恥ずかしい。先生、背中を押して!」と翻訳したのだけれど、間違ってるかな?(笑)。まぁ、年頃だから仕方ないのですが、もっとフラットに関われると良いなぁと見ながら思っていました。

 

終末

目標の15人を達成した人を確認全員達成で拍手。続いて、全員と交流できた人も10人近くいて、その人たちにも拍手。振り返りとして、「今日の活動で嬉しかったこと」をペアで交流。「共感できたこと」「話しかけてもらったこと」などが多かったです。その後、教師からの説話。

 

嬉しいという気持ちも、悲しいという気持ちも、基本的に人間関係から生まれるんだよね。もちろん、クラスで生活していて、全て嬉しい経験というのは難しいかもしれない。でも、できることなら、嬉しいという想いをたくさん持てるクラスがいいよね。今日、どんな時に嬉しいと感じたか。この時の想いを大事にしてクラスでの人間関係を作っていきたいね。

 

なんて話をしました。最後は、「クラスの皆へのメッセージ」「振り返り」を書いて、自己紹介のプリントを教室に掲示し、授業を終わりにしました。

 

15人という目標は今考えれば少なすぎたなぁ、と。生徒はあまり気にせず、どんどん交流してくれたけど、目標が機能していなかったなぁって思います。一番心配だった子が、「自分からはあまりいけなかったけど、たくさん声をかけてくれて嬉しかった」と感想を個別に話してくれたのは、良かったかなぁと。安心感の形成という点では、スタート地点に立ったばかりなので、4月〜5月にかけては、構成的グループエンカウンターなどを通して、お互いを知りあって、自己を見つめる活動を意図的に組み込んでいきたいと思っています。でも、修学旅行の準備で学活は全てやることが決まってしまっているんですよねぇ…。どう生み出すかだなぁ。。

 

全てを振り返って

 

一時間の活動でしたが、一人一人が前に出て自己紹介をするよりは、一人一人が繋がる可能性がグッと増えて、こっちの方が良いのかなぁと個人的には思っています。ただ、1時間単発で終わらないように、子どもたちを繋げる取り組みを、何度もしていかないとなぁ。

あとは、このブログには実名は出せませんが、他の個人的な記録でエピソード記録として残そうと思い、記録を取ってみました。エピソード記録って難しいですね。自分の視野の狭さ、結構見ている子って同じ子ばかりだったりもする。具体的な言葉を残したくても、スゥーと流れていってしまう。まだまだ子どもたちを一人一人を見る力がないなぁって痛感させられるなぁってやってみて思います。でも、アウトプットの機会を意図的に作ると、実践の質もあげようと思えるから、できる限り、取り組んでいきたいです。